圧巻の扇谷開登選手が初優勝!刈川選手との激闘、須山選手の魂のポージング
10月12日に開催された「JBBF日本ボディビル選手権2025」。
今年も日本最高峰の舞台にふさわしい、見応えのある熱戦が繰り広げられました。
結果は、扇谷開登選手が堂々の初優勝。
事前の評判や仕上がりの良さから、多くの人が刈川啓志郎選手の優勝を予想していたと思います。
正直、私もその一人でした。ステージ上では刈川選手のシンメトリーとコンディションの良さが際立っており、ファーストコールの段階では彼が一歩リードしているように見えました。
しかし、後から上がってきた写真をじっくり見返すと、扇谷選手のバルクが圧倒的でした。
絞り込みながらも全身の厚みと密度が他を凌駕し、特にサイドチェストとバックポーズでの迫力は群を抜いていました。
照明の下で浮かび上がる筋肉の立体感、全身の完成度──まさに“日本王者”にふさわしいフィジークだったと思います。
現地で観戦された方も、後から写真を見た方も、この順位には納得されたのではないでしょうか。
そして、今大会でもう一つ語らずにはいられないのが、須山翔太郎選手の存在です。
長年この舞台を支えてきた大ベテランであり、彼のフリーポーズは観客の心をしっかりと掴みました。
筋肉のキレやポーズの完成度だけでなく、「見せ方」「魅せ方」において他の追随を許さない圧巻のステージングでした。
これぞボディビル、と言える芸術的な演技だったと思います。
一方で、吉岡賢輝選手がファイナリストから外れてしまったのは個人的に残念でした。
持ち味のバランスや絞りが活かしきれなかったのかもしれませんが、来年のリベンジに期待したいところです。
そして、個人的に「一番好きな身体」は寺山諒選手でした。
全体の流れが美しく、ポージングにも独自のセンスが感じられました。
クラシカルでありながら現代的なラインを持ち、観る人を惹きつける魅力がありました。
順位以上に印象に残る選手だったと思います。
2025年の日本選手権は、単なる勝敗を超えた“個性と完成度のぶつかり合い”の大会でした。
これほど高いレベルの戦いを見せてくれた選手の皆さんに、心から敬意を表したいと思います。
順位結果
順位 | 名前 | |
---|---|---|
1位 | 扇谷 開登 | @kaito.az |
2位 | 刈川 啓志郎 | @kei._.27 |
3位 | 嶋田 慶太 | @keita_shimada |
4位 | 寺山 諒 | @ryo_terayama_jp |
5位 | 渡部 史也 | @muscle.gram8 |
6位 | 喜納 穂高 | @gorigori1995 |
7位 | 須山 翔太郎 | @shotaro_suyama |
8位 | 藤井 賢太朗 | @kantaro_ff |
9位 | 杉中 一輝 | @mame_s0107v_v |
10位 | 加藤 直之 | @naoyuki.kato0214 |
11位 | 江川 裕二 | @strength_egawa |
12位 | 下田 亮良 | @ryoken_0316 |